日帰りでも満足できるアユタヤ観光へ
バンコクから日帰りの観光もできることから、タイ旅行の人気の観光スポットとなっているアユタヤ。
本記事ではそんなアユタヤに筆者が観光した際に、特に印象にのこった6つのおすすめスポットを紹介していきます。
タイの古都「アユタヤ」とは?
かつて「東洋のベニス」とも呼ばれたアユタヤは、400年以上もの間首都として機能していました。
豊富にあった土地に対して人口が少なかったため、移住に寛容的であり、計40種族ものの民族が住んでいたそうです。(日本人もそのうちの一つ。)
アユタヤは内陸部に存在していたため、海賊などの影響を受けることなくアジア地域の交易の中心として繁栄していましたが、1767年にビルマ軍の侵略によって消滅。
現在は破壊された寺院の数々が世界遺産として登録されています。
アユタヤへの行き方
アユタヤへのアクセス方法は基本的にバンコク発となり、
- ツアー
- 鉄道
- ロットゥー(乗り合いバン)
- タクシー
といった方法があります。
当ブログでは鉄道を使った行き方をおすすめしているので、ぜひチェックしてみてください↓
バンコクからアユタヤへ鉄道日帰り観光!電車の時間や注意点まとめ
アユタヤ遺跡の中でおすすめの観光スポット6選
実際にアユタヤを訪れてみて感じたおすすめスポットは以下の6つです。
- ワット・マハタート
- ワット・ラートブーラナ
- ワット・タンミカラート
- ワット・プラ・シー・サンペット
- ワット・ローカヤ・スター
- 日本人村
①ワット・マハタート
ひとつめのおすすめは、14世紀当時は黄金で輝いていたとされるワット・マハタート。
周辺の寺院と同様、ビルマによる侵略行為によって廃墟と化した歴史をもっています。
ワット・マハタートは菩提樹に包まれた仏像の頭で有名ですね。
この神秘的とも不気味ともいえる形となった背景としては、
「ビルマ軍がわざとこの形にした」
「一度切り落とされた仏頭が木の成長に巻き込まれ、長い年月を経てこの形になった」
など様々な説があるようです。
写真を撮る際はこのように、仏頭よりも低い位置に座るよう注意書きがされています。
菩提樹の仏頭だけでなく、敷地内に悲惨な姿で残された数々の仏像や建物も見どころ。
ワット・マハタートの仏像は頭部が金で塗られていたため、ビルマ軍は頭部のみ切り取って持ちかえったそうです。
敷地内には、見学に関する注意書きがされていました。
なぜか日本語だけ、
「頭のない仏像の上に、自分の頭を置いて写真を撮るようなことをしないでください。」
と長文で注意書きがされていましたが、こういうふざけたことをする日本人が多かったってことですかね…。
いうまでもないですが、アユタヤの遺跡群は神聖な場所なので、最低限のマナーを守って見学しましょう。
名称 | Wat Mahathat |
料金 | 50バーツ |
営業時間 | 8:00〜18:00 ライトアップ 19:00〜21:00 |
住所 | Naresuan Rd, Tambon Tha Wa Su Kri, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 |
②ワット・ラートブーラナ
ワット・マハタートのすぐ隣に位置するのが、このワット・ラートブーラナ。
アユタヤの王位継承をめぐって殺し合いをした兄弟の埋葬地らしいです。
中央にある塔堂は内部も一部公開されています。
日陰になるので涼しいですが、中には大量のコウモリがいるので注意しましょう。
(コウモリも狂犬病を持っている可能性があります。)
かなり急勾配の階段を下った先には、
人ひとりギリギリ入れるスペースにフレスコ画が描かれていました。
しかしここまで下ってきてしまうと、さすがに暑いですね…。
名称 | Wat Rajaburana |
料金 | 50バーツ |
営業時間 | 8:00〜18:00 ライトアップ 19:00〜21:00 |
住所 | ถนน ชีกุน ตำบล ท่าวาสุกรี Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 |
③ワット・タンミカラート
次におすすめするのが、遺跡でありながら今も現役で使用されている寺院「ワット・タンミカラート」。
大量の獅子の像に囲まれた仏塔が印象的です。
ちょっと不気味なのが、この大量に設置された鶏の像。
アユタヤには鶏の像を奉納する習慣があるらしく、このような不思議な光景が生まれたそうです。
それにしても、なんで全員こっちを向いているのかは謎…。
巨大な青銅の仏頭もありました。
こちらはレプリカのようですが、信仰の対象になっています。
名称 | Wat Thammikarat |
料金 | 20バーツ |
営業時間 | 8:00〜17:00 |
住所 | Tha Wa Su Kri, Phra Nakhon Si Ayutthaya Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 |
④ワット・プラ・シーサンペット
お次はこちら、最初に紹介したワット・マハタートと同じくらい有名な「ワット・プラ・シーサンペット」。
アユタヤ最盛期の3代の王がまつられている寺院です。
仏塔の一つ一つが思ったよりもデカい…。
上までは自由に登ることができます。
となりに位置する王宮だった場所は、あとかたもなく破壊しつくされています。
シンボルとなっている3つの仏塔も一度はミャンマー・ビルマ軍に破壊されましたが、修復を重ねて現在の状態までになったそうです。
名称 | Wat Pra Srisanpet |
料金 | 50バーツ |
営業時間 | 7:00〜18:00 ライトアップ 19:00〜21:00 |
住所 | Amphur Muang, Ayutthaya 13000 |
⑤ワット・ローカヤ・スターラーム
5つ目におすすめするのが、巨大な寝釈迦仏が置かれているワット・ローカヤ・スターラーム。
高さ5m、全長28mもの大きさがあります。
デカすぎて、斜めから撮らないと全身を収めることができません。
こちらも侵略の影響によって、この寝大仏とうしろに見える仏塔しか残っていません。
名称 | Wat Lokaya Sutharam |
料金 | 無料 |
営業時間 | 24時間 |
住所 | Pratuchai Phra Nakhon Si Ayutthaya Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya |
⑥日本人村
最後におすすめするのが、アユタヤの南部に位置する日本人村。
ここは、14〜18世紀の間にあった日本人町の跡地です。
主君を失った武士が日本から流れてきたり、商業目的で渡来したりと、最盛期で1000〜1500人の日本人が住んでいたそう。
かつては「アユタヤ」ではなく「アユチヤ」と呼んでいたようですね。
建物内には、日本から輸入していた刀や扇子などが展示されていました。
こちらはアユタヤを描いたもっとも古い地図のレプリカだそうです。
そしてこちらが当時の日本人村の様子。
現在は家屋などは残っていませんが、資料が展示されていて、日本とアユタヤの交流について詳しく知ることができます。
名称 | Japanese Settlement |
料金 | 50バーツ |
営業時間 | 8:00〜17:00 |
住所 | Kamang, Phra Nakhon Si Ayutthaya, 13000 |
アユタヤを観光するには何日必要?
アユタヤ観光は、見たい遺跡の目星がついていたり、見どころだけ回れればいいという方は日帰りで十分です。
僕も自転車を使ってアユタヤ遺跡を観光したことでトゥクトゥクよりはゆっくり回ることになりましたが、行きたいと思っていた場所は1日でほとんどいけました。
ただ日帰り観光はやっぱり忙しいので、遺跡を全て回りたかったり、のんびりまわりたい場合は一泊した方がいいですね。
事前にルートを決めることをおすすめします
以上、アユタヤ観光でおすすめの遺跡を6つ紹介してきました。
他にも多くの遺跡があるので、色々調べながら事前にルートを決めて、アユタヤ観光をお楽しみください。
アユタヤの仏教寺院は、単純に宗教遺跡としての顔と、壮絶な歴史の証拠としての顔をもちあわせているので本当に面白いですよ。