想像をこえてきたバンコクの都会感
シェムリアップからバンコクに陸路で移動してきたときに一番驚いたのが、街の発展度のギャップです。
なんですかこの奥に見えるビル群は…。
バンコクは都会だとは聞いていましたが、高層ビルが一切ない田舎町のシェムリアップからやってくるとさすがに圧倒されますね。
長時間移動の疲れもぶっ飛ぶほどワクワクしたことを覚えています。
バンコクの都会ポイントはここ
バンコクが都会すぎると感じた理由は以下の3つ。
- 増えつづける高層ビル群
- 便利な交通網
- 驚くべきスタバとコンビニの数
都会ポイント①増えつづける高層ビル群
「都会」と呼ばれるためには、いうまでもなくビルの数が一つの指標になりますよね。
これはバンコクのファランポーン駅近くのホテルからの景色ですが、奥に広がるビル群がもはや東京です。
大型ショッピングモール、世界中の企業テナント、コンドミニアムなどが続々と立ち上がっており、バンコクはとにかく建設ラッシュがものすごい。
街を歩けばそこら中で大掛かりな工事が行われています。
都会ポイント②便利な交通網
つづいての都会ポイントは交通網。
バンコクには主にBTSとMRT(地下鉄)という鉄道網が敷かれており、バンコク市内の主要地区に向かうのに何ひとつ困ることはありません。
朝や夕方は通勤ラッシュで満員電車になるのもかなり都会的ですね。
駅もかなり綺麗で、はじめて乗る場合でも非常にわかりやすく作られています。
都会ポイント③驚くべきスタバとコンビニの数
日本でも、
- ついに〇〇県にスタバができた!
- コンビニ行くのにも車が必要
など、なにかと都会度を表すのに使われるスタバとコンビニですが、バンコクではそこら中でお目にかかることができます。
コンビニはセブンイレブンが一番多くて、次にファミリーマートですかね。
品揃えはかなり充実していて商品価格も比較的安いですが、スターバックスのコーヒーの値段は日本と同じかそれ以上に感じました。
ちなみにバンコクには世界で2番目に大きいスタバもあるほどの圧倒的都会力をもっています。
とはいえ、先進国への道のりはまだまだ長そう…
タイはGDPでみても世界で26位と、もはや発展途上国とは言いがたいですが、実際にタイに訪れてみると先進国とも言い切れない問題点がまだまだたくさんあります。
バンコクの問題点①交通渋滞が異常
バンコクは地図を眺めていると、
「なんでこの道が繋がってないの?」
となんとなくモヤモヤする袋小路がとにかく多く、抜け道なんてほとんど存在しないため、大通りに信じられないくらいの渋滞が頻発します。
さらにそこに道路工事やビル建設が重なるともう大変。
そもそも交通ルールを守らない人が多すぎるので、この問題が解決されるのは相当未来の話になりそうですね。
バンコクの問題点②汚染レベルがやばい
バンコクにおける大気汚染は、2019年1月に過去最悪レベルになるほど、現在深刻な問題となっています。
実際にバンコクに訪れると、慣れるまでは息がしづらかったり、しばらく外にいると胸が苦しくなったりする人もいるので注意が必要です。
PM2.5を通さない高性能のマスクも売られていますが、いうまでもなくバンコクは暑いのでマスクをつけて外なんか歩きたくないですよね…。
大気汚染は工場や火力発電所、車両の排気ガスなどが原因となっているので、この開発ラッシュがおちつくまでは、汚染状態も大きく好転することはなさそうです。
バンコクの問題点③サービスの質
タイは”微笑みの国”と言われるだけあって、基本的にはサービス業の接客は丁寧な方ではあります。
しかし、それは有名な観光スポットに見られることが多く、細かい面では気になる対応がまだまだ多いのも事実。
僕が実際に体験した中では、
- こっちがいうまでメーターを使わないタクシー
- ご飯食べながらテキトーな説明をするバスのチケットカウンター
などがありました。
こういった光景は世界基準ではわりと普通ですが、先進国という観点からみると、まだまだ改善の余地があるなぁと感じてしまいます。
バンコクから消えつつある下町の景色
これは急速に発展する全ての都市が経験することだと思いますが、
待ったなしの建設ラッシュと引き換えに、バンコクの原風景とよベる景色がどんどん少なくなってきています。
いい感じの屋台街でも奥にはビルが見えたり、
街中に残された古い家屋とビルの対比はとても感慨深いものがありますね。
最近では街全体で規制が入り、屋台の数がどんどん少なくなってきてるらしいです。
バンコクは世界の経済大国の仲間入りをしようと全速力で開発を推しすすめた結果、世界のどこにでもある無機質な街になりつつあります。
どうか健全な発展を!
結論バンコクはとんでもなく都会なので、旅行するにも困ることがまったくなく、とても過ごしやすい街です。
ただ、しばらく滞在していると”便利さ”からはかけ離れた、バンコクが本来持っている魅力にふれる機会も多くあり、この魅力が消えつつあることなどを考えると、手放しで喜べない部分も多くありました。
「バンコクの路地裏が『三丁目の夕日』すぎてほっこりした話」でも述べていますが、個人的にはぜひとも原風景は残しながら発展していってほしいです。
このまま行くと数十年後には本当に東京とまったく変わらない街になってしまいそうなので…。