放置された遺跡「ベンメリア」の魅力
アンコールワットで有名な街シェムリアップから60kmほど離れた場所にある遺跡、ベンメリア。
遺跡は損傷が激しいですが、樹木が絡み合い廃墟感もあいまって神秘的な空間を作り出しています。
日本では『天空の城ラピュタ』に似ているということでも有名ですね。
今回はそんなベンメリアを実際に観光して感じた5つの魅力についてお届けします。
ベンメリアの基本情報
一般向けに開放されてからしばらくは、近所の子供たちにガイドをしてもらって遺跡内を自由に回ることもできたようですが、最近は歩道もしっかり整備され、完全に観光地化されているようです。
営業時間 | 7:00 〜 17:30 |
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定休日 | なし |
入場料金 | 5USドル |
ベンメリアは世界遺産「アンコール遺跡群」のひとつではありますが、アンコールワットのチケットでは入場することができないので注意しましょう。
ベンメリアへの行き方
ベンメリアへは、トゥクトゥクやタクシーを使ってシェムリアップから片道1時間半〜2時間で到着します。
個人で行く場合は、シェムリアップの街中に溢れているトゥクトゥクの運ちゃんに直接交渉しましょう。(相場は1台20〜25USドル)
交渉がめんどくさい人は、日本人宿などで募集しているツアーに申し込むのが一番簡単です。
ちなみに僕はシェムリアップの有名な日本人宿「クロマーヤマトゲストハウス」のトゥクトゥクツアーに参加しました。
申し込み方法は、ゲストハウスの外に貼られているツアー用紙に自分の名前を書いておくだけ。
人数が集まり次第ツアーが敢行されます。
ベンメリア観光の5つの魅力
それでは、ここからはベンメリアの魅力に迫ります。
魅力①道中の素朴な風景
シェムリアップからベンメリアに向かう際には、写真のような田舎道をひたすら走っていきます。
昔ながらの素朴な家、田畑、家畜、屋台など、地元の人々の生活を眺めることができ、旅好きにはたまらない道中だと思います。
さらに途中からは両側に果てしない大草原が広がる、舗装すらままならない道。
カンボジアの自然を全身に感じながらベンメリアを目指します。
魅力②圧倒される入り口
ベンメリアに入って100mほど進むと最初に現れるのがこちらの門(?)
ものすごくデカく、そして想像以上の崩壊具合に唖然。
いっきにファンタジーの世界に迷い込んだ感覚になります。
魅力③崩れたまま残された石
ベンメリアは発見当初から損傷が激しく、ポル・ポト政権下においては誰も近づけなかったため、現在でも修復されずにそのままの状態で残されています。
遺跡を再建する際にどの建物にどの石が使われていたかがわかるように、石を除去せずそのままにしてあるそう。
個人的には今の状態がとても魅力的なので、再建はせずに、安全性を高めてこの景観を維持してほしいところです。
魅力④苔と木と石の調和
ベンメリアならではの魅力は、この苔と木と石の絶妙な調和ですね。
元々は人工的な建造物であった寺院ですが、約900年の時を経て、みごとに自然の一部となっています。
このような景色に囲まれながら歩く遊歩道散策は感動もんです。
魅力⑤遊歩道の先の探検
遺跡内部にある真っ暗なトンネルを抜けると、広場のような場所の中心にラピュタ感満載の神殿が現れました。
ところどころ補強されてはいますが、いまにも崩れてしまいそうです。
ちなみにこの広場は遊歩道がないため、崩れた石を伝いながら地面に降り、360°自由に眺めることができます。
ここからは遊歩道を無視して森の中を探検することもできますが、迷うと危険なのでほどほどにしましょう。
ベンメリア遺跡を観光する際の注意点
- 観光は早朝がおすすめ
- 道中は砂ぼこりとガタガタ道に注意
- 歩きやすい靴、服装で
観光は早朝がおすすめ
ベンメリアは10時をすぎると団体の観光客がどんどん増えてきます。
遺跡内部はほとんど木組みで作られた手すり付きの細い遊歩道しか通ることができないため、団体で立ち止まって写真を取られたりすると、まず前に進むことができません。
また、静かに観光したいと思い、前の団体が先に進むのを待っていても、後ろから別の団体が次々とやってくるため全く落ち着かず、神秘的な空間が台無しになってしまいます。
僕は9時前の到着でしたが、すでに団体のバスが何台かおり、静かに観光できたのは最初の方だけでした。
ベンメリアは7時から開いているので、静かにゆっくり観光したい方は早朝に出発するといいかもしれません。
道中は砂ぼこりとガタガタ道に注意
シェムリアップからベンメリアまでは、排気ガスと砂埃だらけの道を1時間半走り続けます。
トゥクトゥクで行く際は、気になる方はマスクなどを用意しておくといいかもしれません。
また道路には穴や凸凹がたくさんあるため、トゥクトゥクの運ちゃんはかなり速度を落とし、道を選びながら進んでくれましたが、それでも異常な揺れが延々と続きました。
ちなみにこの揺れで、僕は買ったばかりの1.5リットルのペットボトルと、同行者はかぶっていた帽子と、永遠のサヨナラをしたので、荷物には十分に注意しましょう。
歩きやすい靴、服装で
遺跡内は基本的に遊歩道が設置されていますが、中には階段がボロボロだったり、一部岩を登ったりしなければならない場所もあります。
そのため靴は滑りにくく履き慣れたものがベストでしょう。
服装も長いスカートなどは汚れる可能性があるので、動きやすく邪魔にならないものを選ぶといいと思います。
シェムリアップで必見の観光地です
ベンメリアは歴史的な建造物と大自然の魅力を持ち合わせており、個人的にはアンコールワットよりも強く印象に残る観光になりました。
少しアクセスは不便ですが、観光自体は半日もかからずにできちゃうので、シェムリアップに訪れた際はぜひ足を運んでみてください。
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