田舎のインド人がお風呂代わりに使用するもの
いくらインドといえど、街中のゲストハウスに泊まればだいたいシャワー(お湯が出ないことは多いですが)はついてますが、今回僕がホームステイしたインドの田舎村ではお湯がないのは当然のこと、家の中にはシャワーも湯船もありませんでした。
ではどうやって身体を洗うのか。
滞在中にお風呂の代わりに使用していたものをいくつか紹介します。
①井戸
いちばん高頻度で使用していたのが、家の中にあるポンプ式の井戸の水。
もちろん地下からくみ上げているものなので、キンッキンの真水です。
写真にある大きな桶の中に水をため、そこから小さい桶ですくって体を流していきますが、大きな桶に水を補充しつづける必要があるので、誰かにポンプを押しておいてもらわないと浴びることができないのが難点。
男の人はパンツ一丁で、女の人は服を着たまま浴びていました。
ちなみに井戸がある場所はキッチンもかねているので、料理の時間とかだと他の家に井戸を借りにいったりもします。
②川
2番目に多かったのが、川ですね。
家から徒歩10分くらいのところに大きな川があり、そこで遊ぶついでに体を流します。
インドの川というとガンジス川を想像する人が多いと思いますが、田舎の川であればそこまで汚くありません。(日本の田舎の川ほどのクオリティはないですが。)
川の水は井戸水ほど冷たくないし、一人で浴びれるのがいい点ですね。
ただし雨の次の日は、ド汚いし流れが強すぎるので川浴びはできません。
③田んぼのホース
一度だけ使用したのが、田んぼに水を流すために使用されている電動の巨大ホース。
直径1mほどの巨大なホースから放たれている大量の水に向かって、滝行の要領で体をつっこみます。
水量がハンパじゃないのでシャンプーが一瞬で流しおわるのがメリットですが、足は普通に泥で汚れるのであとで結局洗わなきゃいけないという、謎の二度手間でした。
ちなみにこのホースは毎日あるわけじゃないので特別感があるらしく、現地の人たちから「お前めっちゃラッキーだな」と言われました。
不思議な価値観だ。
結果、お風呂に求めるハードルが下がった
思い返してみれば、人生ではじめての経験だったシャワーなしの生活。
ないものはないで意外とどうとでもなるものですが、お風呂が大好きな日本人としてはこれを一生続けるのは無理ですね…。
ただこの経験のおかげで、このあとどんなにボロボロのゲストハウスのシャワーがあらわれても、なにも抵抗なく使えるようになったのは大きな収穫でした。笑
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