安全第一!インド旅行で気をつけること
カオスな国の代表格として知られるインド。
その独特な文化や人柄、街の雰囲気がとても魅力的ではありますが、少々危険なイメージも強い国ですよね。
確かにアジアの他の人気観光地と比べると、インドはとても旅行しやすい国とは言いがたいですが、基本的なことに気をつけていれば、大きなトラブルにあうことはめったにありません。
今回はそんなインドを旅行する際に注意すべきことを
- 治安
- 衛生
- 交通
- ネット
- 空港
の5つの観点からお話ししていきます。
インド旅行の注意点【治安編】
- 詐欺師の数は想像以上
- ぼったくりは日常茶飯事
- 夜はなるべく出歩かない方がいい
詐欺師の数は想像以上
インドには、旅行者を傷つけようとする人は少ないですが、騙そうとしてくる人はかなり多いです。
セキュリティチェックかと思いきや荷物に言いがかりをつけて罰金を請求してきたり、勝手にガイドをはじめてチップを要求してきたり、同情を買ってお金を援助してもらおうとしたり、超高額ツアーを組ませようとしたり…
様々な場面に詐欺師がはびこっているので、やすやすとインド人の話を信じてはいけません。
鉄則は、
- 日本語を話す奴
- 困ってないのに向こうから話しかけてくる奴
にはついていかないことです。
間違っても「インド人と仲良くなりたい!」なんて軽々と思わないことです。軽々とカモにされますよ。
ぼったくりは日常茶飯事
インド人は呼吸をするようにぼったくりをしてきます。
特に多いのがタクシーやリキシャーのドライバー。
こちらが相場を知らずに交渉を始めると、通常の10倍、20倍と法外な値段を主張してくる人がゴロゴロいます。
相場の10倍であっても日本のタクシーと比べるとはるかに安い金額ですが、無駄なお金は使わないにこしたことはありません。
屋台で販売されている水なんかもぼったくろうとしてくる人がいるので、必ず自分が買うものや受けるサービスの相場は事前に調べて置くことをおすすめします。
夜はなるべく出歩かない方がいい
昼間に比べるとやはり夜の方が危険性は増します。
僕も実際に夜出歩いたときは、マリファナを勧められたり、詐欺師っぽい人に声をかけられる回数も多かったりで、危険なにおいをプンプン感じました。
暗い道や人通りの少ない道を通らなければ基本的には大丈夫ですが、不用意に夜出歩いてもなにもいいことはないですね。
インドは性犯罪の発生率も高いので、特に女性は1人で出歩かないようにしましょう。
インド旅行の注意点【衛生編】
- 水は必ずペットボトルを用意
- トイレを使うには覚悟が必要
- 動物にはむやみに触らない
- 防御力の高い靴を履いていこう
水は必ずペットボトルを用意
飲み水に関しては言わずもがなですが、歯磨きの水もできればペットボトルの物を使用する方がいいです。
僕ははじめは何も気にせずに水道水を使って歯磨きをしていましたが、ある日何の気なしに水道水の色を確かめたところ衝撃を受けました。
こんなもん一瞬でも口に入れたくない。
この日から僕は口をゆすぐのも、歯ブラシを洗うのも全てペットボトルの水を使用することにしました。
シャワーに関してはどうしようもないので、口に入らないように十分に注意して浴びるようにしましょう。
僕は一度ホテルで水を頼んだときに、どこかで汲んできた水が入ったペットボトルを渡されたことがあります。
トイレを使うには覚悟が必要
インドのトイレ事情は最悪です。
便座がなかったり、設置されてから一度も掃除されてないんじゃないかっていうほど汚れていたり、ダンスしながらウ◯コしてんのかってくらい壁に飛び散っていたり…
新しいショッピングモールなどはトイレが綺麗なこともありますが、そんなショッピングモールはそうそう街中にあるものじゃないので、僕は外にいるときは基本的に我慢していました。(かといって宿のトイレが格段綺麗な訳でもないです。)
ただ、インドにいるとどうしても我慢しきれない事案も多く発生するので、覚悟だけはしておきましょう。
ちなみにトイレットペーパーは設置されていないか、使い物にならないものが多いので、どこへ行くときも1ロールはカバンの中に常備しておくといいです。(トイレットペーパーは街中どこでも買えます。)
トイレットペーパーは便器に流さず、トイレ内に設置されているゴミ箱に捨てるようにしましょう。
動物にはむやみに触らない
インドの街中には、犬やら牛やら猿やら、とにかく野良の動物が多いです。
哺乳類であれば犬以外でも狂犬病ウイルスを持っていることがあるので、可愛いからといって日本と同じノリで動物に近づくのはやめましょう。
狂犬病は噛まれなくても、傷口を舐められたり、引っかかれたりするだけで感染することがあります。
感染すると予防接種の有無に関わらず早急な治療が必要になるので、動物に遭遇したら絶対に避けて通るべきです。
防御力の高い靴を履いていこう
インドはとにかく汚い街が多いです。
ポイ捨てされたゴミや動物のフンがそこら中にある(特にバラナシはひどい)ので、サンダルなどで歩いていると正体不明の汚物が足に付着したりします。
また、整備されていないデコボコ道も多いので安全面から見ても、丈夫で動きやすい靴を履いていくことをおすすめします。(できればハイカットのものがいいです。)
百歩譲ってクロックス。
ビーサンは論外です。。
インド旅行の注意点【交通編】
- 移動時間は多めに見積もろう
- 待ってても道路は一生渡れない
移動時間は多めに見積もろう
これまでインド旅行中にいろんな交通手段を使って移動しましたが、経験上、一度も時間通りに目的地に到着したことがありません。
タクシーではえげつない渋滞に巻き込まれたり、UBERは永遠に迎えにこなかったり、寝台列車なんかもまず時間通りに来た試しがないです。
またインドでは思わぬトラブル(料金交渉で揉めたり)も起こったりするので、かなり余裕を持った旅行プランを立てておいたほうがいいでしょう。
待ってても道路は一生渡れない
これは世界中どの途上国でもあるあるですが、信号はあってないようなものです。
そもそも歩行者信号はない場所が多いですが、あったとしても、あくまで目安になるものとしか認識されていないようで、車はビュンビュン通っていきます。
道路を渡るコツとしては、まずひかれない程度にギリギリまで車道に出て”渡るアピール”をし、一台車が通り過ぎた瞬間に勢いよく道路に出ることですね。(日本だと絶対にクラクション鳴らされる!くらいの感覚で飛び出るのがポイントです。)
少し勇気が入りますが、運転する側も人が飛び出してくることに慣れているので、すぐに減速してくれます。
慣れないうちは、近くにいるインド人の動き出しに合わせて歩きだすといいでしょう。
インド旅行の注意点【ネット編】
- Wi-Fi設備が不安定
- 現地SIMが少しややこしい
Wi-Fi設備が不安定
コルカタやデリーなどの大きな都市であれば、カフェやショッピングモールなど、Wi-Fi設備がある場所は割と多いですが、そもそも通信速度が絶望的に遅かったり、雨が降っただけで電波がなくなったりするので、あまりあてにしてはいけません。
都市にもよりますが、安宿になるとWi-Fi自体がなかったりする場所もあるので、快適なネット環境が欲しい方は、日本で事前にWi-Fiのルーターをレンタルしていくことをおすすめします。
現地SIMが少しややこしい
海外で通信費を安く済ますには現地のSIMを購入することが一番ですが、インドのSIMカードは少しややこしいです。
インドは州によってネットワークが異なるため、国内であっても州をまたげば海外に行ったときと同じような扱い(圏外)になります。
通信事業者によっては州を移動するとネットが使えなくなったり、使えたとしてもローミングをONにするのに特別な設定が必要だったり、特定のプランに入っていないと高額なお金がかかる場合もあります。
めんどくさいのが嫌いな方はやはり事前にWi-Fi環境を準備しておいた方がいいでしょう。
インド旅行の注意点【空港編】
- 空港に自由に出入りできない
- ビザは事前にとっておきましょう
空港に自由に出入りできない
すべての空港に当てはまるかはわかりませんが、インドでは基本的に「パスポートと当日の航空券を持った人」しか空港に入ることはできません。
一度、日本からくる友人と空港の到着ロビーで待ち合わせしようとしましたが、航空券を持っていない僕は空港に入ることができず、危うく行き違いになるところでした。
またインドの空港は入るだけでなく、出るのも一苦労です。
デリーで飛行機に乗り遅れたとき、フライトが次の日に変更になってしまったので、普通に空港に入ってきた場所から出ようとしたらセキュリティのおっちゃんに怒られました。
インフォメーションで空港から出たい旨を伝えると、2時間ほどたらい回しにされたのち、謎の書類に名前やパスポート番号、理由などを書いてようやく裏口から出させてもらいました。
色々とゆるゆるなインドですが、厳しいところはめちゃくちゃ厳しいです。
ビザは事前にとっておきましょう
インドには入国時にビザを発行してもらえるアライバルビザ制度がありますが、特別な事情がない限りは、この制度を利用することはおすすめできません。
アライバルビザのがそこまで浸透していないからか、空港に担当者がいなかったり、ビザ代の決済がうまくいかなかったり、謎に待たされたりで、スムーズに入国できない可能性があります。
ちなみに僕はアライバルビザを申請して入国するのに4時間ほどかかりました。
これのせいでインドで最悪の初日を迎えることになったのは言うまでもないので、ビザは可能な限り事前に取っておくことをおすすめします。
インド旅行中に身の危険を感じた怖いできごと
インドには悪いことを考える奴が多いですが、基本的には他の途上国なんかと同じで、注意していれば大丈夫です。
しかし僕がインドに滞在した1ヶ月ちょっとの間に、1度だけ身の危険を感じる出来事があったのでここで共有しておきます。
突然リキシャーに飛び乗ってきた少年
タージマハルがあるアーグラという街でリキシャーに乗っていたとき、いきなり少年(たぶん16〜18才くらい)が道路に飛び出してきて僕が乗っているリキシャーに乗り込んできました。
あまりに突然の出来事だったので、ドライバーのおっちゃんは怒鳴り散らして降ろそうとしましたが、少年も食いさがってなかなか降りようとしません。
運転したまま喧嘩するのも危ないし、急に止まるのも危ないので、仕方なく少年を座らせたまま、おっちゃんは一度黙って前を向きました。
突然少年を蹴り落とすおっちゃん
しばらくリキシャーを走らせたところで、少年が何かおっちゃんに囁くと再び激しい口論が始まりました。
喧嘩がどんどんヒートアップしてきたところで、おっちゃんはリキシャーを急停車させ、少年を車外に蹴り飛ばして再発進。
どうしたんだ?と聞くと、「あいつが”協力して後ろの日本人を襲って金を奪おう“って持ちかけてきたんだ」と言われました。
2人はヒンディー語で言い争っていたので真偽は不明ですが、もしそれが本当で、おっちゃんがその話に乗っていたらと考えるとゾッとしますね。
予期せぬトラブルが起こるのがインド
ときに予想できないトラブルが起こるのがインド旅行の醍醐味でもありますが、避けられるようなトラブルをあえて起こす意味はまったくありません。
今回紹介した注意点を意識することで、余計なトラブルが起こる確率は大きく減らせると思うのでぜひ参考にしてみてください。
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