インドの格差が広がりつづける本当の原因とは…?

インドの鉄道からの景色 雑記

急発展するインドの闇

世界的な企業も多く集まり、高層ビルが密集する大都会ムンバイで突然目の前に現れたスラム街。

同じ街の中なのに、あまりに落差のある光景に目を疑いました。

今回はそんなインドの格差を数字で捉えつつ、具体的に考えられる原因について考察していきます。

突然目の前に現れたスラム街

ムンバイを散策中、人通りも車通りも多いひらけた大通りからGoogleマップの指示どおりに一本小道に入りこむと、突然ガレキとゴミの山が連なるスラム街に出くわしました。

ゴミを踏んでいかないと通れない道。

その脇には一見家なのかわからないほどにつぎはぎだらけの家。

ゴミ山からは原因不明のガスか何かが発生している。

その上で遊ぶ子供たち。

怪訝そうにこっちを見つめる住民の人たち。

「生活は貧しいけど、住民は明るくて楽しそうな人が多い」みたいな観光客がよく訪れるスラムとはイメージが全然違くて、ここで出会ったスラム街は、見ていて苦しかった。

少し身の危険を感じるほどだったので写真も撮らずにすぐにその道を通り抜けました。

発展途上国では大きな都市の中にスラムがあるのはよくあることですが、こんなに中心街に、そしてこんなにも見るに堪えないのはちょっと予想外でした。

ガヤで訪れた田舎の方がよっぽど裕福に見えましたね。

広がり続けるインドの格差

インドのNGO「オックスファム・インディア」が2017年度に行った調査によると、

  • 大金持ち(資産額が上位101人)の資産総額は国内総生産(GDP)の15%
  • お金持ち(資産額が上位1%)の資産総額は1年間で生み出されたインド全体の富の73%

これほどまでに格差が広がっているらしいです。

2017年度のインドのGDPは2兆6520億ドル(約297兆円)だったので、最富裕層の平均資産は約263億ドル(= 26520 ÷ 101)ですね。

インドのGDPランキングは、2017年時点で世界で5番目というかなりの経済大国ですが、国際食料政策研究所(IFPRI)の調査によると、インドの飢餓ランキングは119ヶ国中100位となっています。

これは北朝鮮よりも低い水準であり、貧困の深刻度かかなり大きなことであることがわかります。

インドの格差に関係する”カースト”と”嫉妬心”

ここまで格差が拡大しているインドならではの原因として考えられることは、”カースト”と”嫉妬心”ではないでしょうか。

職業に大きく影響するカースト

ヒンドゥー教の身分制度として古くから伝わってきたカーストによる差別は、現在は憲法で禁止されてはいますが、実質的にはいまだに多く残っている制度でもあります。

身分によって受けられる教育も変われば、就くことのできる仕事も変わる。

カーストによる階級(ヴァルナ)はピラミット構造なので、職業的な差別を受けやすい最下層の階級、そしてカーストの階級にすら含まれない人(不可触民)の数が割合的にはもっとも多く、格差は縮まりようがありません。

IT分野など近年生まれた新しい仕事に関しては比較的差別は少なく、いわゆる”成り上がり”の人も多いようですが、下請け会社などでは相変わらず差別が蔓延しており、全体の格差を埋めるほどの力はないようです。

成り上がりを許さない嫉妬心

これはインド人に聞いた話ですが、インド人はとにかく嫉妬心が強く、何かで成功しそうな人を見ると、応援するよりもなんとかして蹴落とそうとする人が多いらしいです。

それが友人であろうが兄弟であろうが自分の子供であろうが、とにかく身近な人が自分よりも多くの富や名声を得ることが許せないらしく、足の引っ張り合いになり結局だれも成功できないなんてことが多いようです。

外国人観光客に対する犯罪が多いのもこれが一因なんだそう。

この嫉妬心っていうのも、もしかしたら古くから伝わるカースト制度によって根付いたものかもしれませんね。

インド人の自己中な気質が格差を広げてる?

インドでは汚職事件やレイプ事件が多いのは有名な話ですよね。

これは僕の勝手な見解ですが、街中にゴミを捨てまくったり、詐欺が多かったりするのも、インドに自己中心的な人が多いことの表れなんじゃないかと思います。

一般人から政治家まで自己中すぎると、当然富の分配はうまく回らないですし、システムの改正なんかもいい方向に向くはずがありません。

こういうことって、国の雰囲気として文化的に根付いてしまっているので、100年単位で考えないと変わっていかないような気がしますね。

まとめ

グローバル化と経済発展によって富裕層は拡大した一方、貧困層の所得水準はどんどん下がっていってしまっているインド。

今回、実際にその現場を見たことで格差拡大の深刻さをリアルに感じることができました。

GDPが高く人口も多いインドは、新興国のこういった現実を知るには最適な国だと思います。

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