『戦場にかける橋』の舞台カンチャナブリで日本の負の歴史にふれてきた

デスレイルウェイ タイ旅行

日帰りでカンチャナブリをめぐってきました。

第二次世界大戦中に日本軍が建設した鉄道が通っていることで有名なカンチャナブリ。

バンコクから片道3時間ほどでいけるということで、急遽日帰り観光してきました。

カンチャナブリと日本軍の深い関係

クウェー川鉄橋の全貌

前述したようにカンチャナブリには、かつて太平洋戦争中に旧日本軍がビルマ(ミャンマー)・タイ間の陸路輸送を目的として建設した泰緬鉄道(クウェー川鉄橋)があります。

この橋の建設には、日本軍やイギリス・アメリカ等連合軍の捕虜、ビルマ人、タイ人などが導入され、

  • 劣悪な労働環境
  • 非現実的な工事のスケジュール

などが原因となって多数の死者を出すことになりました。

このクウェー川鉄橋は、映画『戦場にかける橋』で一躍有名になり、欧米では「Death Railway(死の鉄道)」という名前で知られているようです。

カンチャナブリには他にも、戦争博物館や兵士の共同墓地など、太平洋戦争に関係する施設が多く存在します。

『戦場にかける橋』といえば、↓この「クワイ河マーチ」でも有名ですね。

カンチャナブリへの行き方&回り方

バンコクからカンチャナブリへの行き方は主に、

  • 鉄道
  • バス
  • ロットゥー(乗り合いバン)

などの方法があり、時間や費用に合わせて手段を選ぶといいと思います。

当ブログでは、バスを使った行き方を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
バンコクからカンチャナブリへの行き方【帰りのバス乗り場に注意】

トゥクトゥクやテンソウをチャーターしよう

カンチャナブリのテンソウ

カンチャナブリは、主に駅前やバスターミナル前に待機しているトゥクトゥクで観光できますが、そもそもトゥクトゥクの台数が少ないらしいので、テンソウをチャーターするのもひとつの方法です。

今回僕らもテンソウの運転手に「何時間無制限、二人で700バーツでどうだ?」と話しかけられました。

最終的に500バーツで落ち着きましたが、それでもちょっと高い気がするので、テンソウを使いたい場合は人数を集めることをおすすめします。

天気にも注意して乗り物選びを

カンチャナブリの街並み

おとずれたのが雨期だったこともあり、観光中には予想外の大雨が…。

雨のこと考えたら、少し割高でもテンソウを選んで正解でしたね。

たぶん一番安いのはバイクタクシーのチャーターですが、特に雨期だと天気がまったく読めないので、やはりトゥクトゥクかテンソウがおすすめです。(ちなみに雨に対する防御力で言えば、テンソウが最強です。)

カンチャナブリ観光の見どころ

カンチャナブリには大自然や古代の史跡などもあるようですが、今回は戦争関連施設にしぼって観光してきました。

見どころ①JEATH戦争博物館

カンチャナブリの戦争博物館

JEATHとは、

  • Japanese(日本人)
  • English(イギリス人)
  • Australian&American(オーストラリア人・アメリカ人)
  • Thai(タイ人)
  • Holland(オランダ人)

の頭文字をとってつけられた名前で、鉄道建設に動員された捕虜たちの収容所が再現された建物などが設置されています。

収容所が再現された建物内は撮影禁止ですが、なかには捕虜にされたイギリス人、オランダ人、オーストラリア人などが働いてる様子を描いた絵や実際の写真、その他様々な資料が展示されていました。

なぜか印象に残ったのが、怪我した捕虜を裸で川にいれ、ドクターフィッシュさながらに傷口を魚に食わせてる絵。

とてもじゃないけど、そんなんで消毒できるわけがない。(むしろ逆効果?)

怪我をしてもその程度の治療しかしてもらえないという、劣悪な環境を象徴してますね。

戦争博物館の銃

戦争博物館の展示物

2つ目の建物には当時使われていた戦闘服や武器が展示されていました。

血痕らしきものが残ってる展示物もあり、少し生々しさがあります。

不発弾

この爆弾は、完成後の橋を連合軍が破壊しようとした際に不発となって残っていたものです。

「FORGIVE BUT NOT FORGET」

の言葉を強く印象づける展示がされてますね。

戦争博物館のビデオ上映

ビデオ上映もあり、クワイ河鉄橋の建設の流れについて詳しく知ることができます。

永瀬隆さんの銅像

鉄道敷設の際に通訳として従事していた永瀬隆さんの銅像もありました。

永瀬隆さんは捕虜虐待の証言者でもあり、戦後はタイで慰霊活動や社会活動をしていたそうです。

JEATH戦争博物館の詳細情報
名称 The JEATH War Museum
料金 30バーツ
営業時間 8:30〜18:00
住所 Ban Tai Muang Kanchanaburi, Kanchanaburi 71000

見どころ②カンチャナブリ戦争墓地

カンチャナブリの共同墓地

つづいての見どころはカンチャナブリ戦争墓地。

ここはクワイ河鉄橋建設における過重労働の犠牲となった3,585人のイギリス人、1,896人のオランダ人、1,362人のオーストラリア人が眠っている共同墓地です。

カンチャナブリの共同墓地

当然ですが、暮石に書かれた年齢は本当に若い。

ほとんど20代で、自分と同じか歳下の方ばかり。

戦争博物館を見学してからここに訪れると、より鮮明に日本軍が犯した過ちの大きさを思い知らされます。

この出来事に関して自分は直接は関係ないですが、まったく関係ないなんてことも絶対に言えない。

日本人としての申し訳なさと、人間の不条理をいっぺんに感じ、不思議な感覚におちいりました。

共同墓地の名簿

暮石だけでなく、遺体が見つからなかった方達の名前が彫られている石碑もありました。

ちなみにアジア人の墓地はいまだにないそうです。

カンチャナブリ戦争墓地の詳細情報
名称 Kanchanaburi War Cemetery
料金 なし
営業時間 8:30〜18:00
住所 Saeng Chuto Road Kanchanaburi 71000

見どころ③クウェー川鉄橋(Death Railway)

デスレイルウェイ

最後の見どころは、やはりこのクウェー川鉄橋。

映画が有名すぎることもあり、これまで紹介した見どころスポットとは違って観光客で溢れています。

クウェー川鉄橋駅

ちょっとだけがっかりだったのが、鉄道自体が完全に観光用のテーマパークと化していたことですね。

クウェー川鉄橋

すでに元の橋と違うものになっているのは仕方のないことですが、観光客が線路上を歩いて渡れるように待避所や手すりなどが設置されていたり、30分に一本くらいのペースで観光用のトロッコが通過したりします。(もちろん現役の列車もたまに通ります。)

クウェー川鉄橋

とはいえこの場所で地獄の鉄道建設がおこなわれたのは事実。

当時の様子を思い浮かべながら線路の上を歩くのは感慨深いものがあります。

泰緬鉄道の線路

背景を知るのと知らないのとではここを訪れたときの見方が変わってくると思うので、少なくとも戦争博物館を見学してからくることをおすすめします。

戦場にかける橋

線路の全貌を眺めることができる鉄橋脇のレストランでランチをするのもいいですね。

クウェー川鉄橋の詳細情報
名称 The Bridge Over River Kwai
料金 なし
営業時間 24時間
住所 Ban Tai Kanchanaburi

日本人が忘れてはいけない歴史のひとつ

どの国にも捕虜に対する過ちの歴史というのは少なからずあると思いますが、カンチャナブリで起きた出来事は、日本人が忘れてはいけない負の歴史のひとつだと思います。

この死の鉄道建設をテーマにした映画『戦場にかける橋』は、かなり脚色された内容になっているという説もありますが、大まかな流れを知るには十分適しているので、映画を見てから訪れるのもおすすめです。

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