プノンペン観光で外せないキリングフィールドの見どころ【画像あり】

キリングフィールドの慰霊碑 カンボジア旅行

忘れてはいけないカンボジアの悲しい歴史

カンボジアの首都・プノンペンにある負の遺産「キリングフィールド」は、1970年代にポル・ポト政権によって大虐殺が行われた場所の一つとして有名な観光地です。

今回はそんなキリングフィールドに行ってきた様子と見学中のポイント・注意点について紹介していきます。

そもそもキリングフィールドって?

キリングフィールドとは、ポル・ポトが率いる共産主義政権クメールルージュによって大虐殺が行われた処刑場のこと。

中でも有名なのが、今回僕が訪れたプノンペン郊外のチュンエク村にあるキリングフィールドです。

当時はプノンペン市内にあった政治犯収容施設「トゥールスレン」に付属した形で使用されており、この処刑場だけでも2万人もの人が命を落としたそう。(カンボジア全体での犠牲者数は一説によると300万人にも達する)

キリングフィールドで当時使用されていた建物や道具などは、ポル・ポト政権が崩壊してすぐに壊されたり、近辺に住んでた人が持っていったりしたため、現在は景観が変わっていますが、遺体を埋めるために使われていた穴や、刑の執行に使用されていた木などは、今でも当時と同じものを見ることができます。

キリングフィールドの基本情報
営業時間 8:00〜17:30
休館日 なし
入場料金 6ドル(音声ガイド込み)
住所 ផ្លូវជើងឯក, រាជធានី​ភ្នំពេញ
公式サイト http://www.killingfieldsmuseum.com/

キリングフィールドへの行き方

プノンペン中心部からタクシーで20〜30分で行くことができます。

料金はUBERを使って片道7.5ドルでした。

運転手のおっちゃんがたまたまいい人だっただけかもしれませんが、帰りも同じ料金でいいから外で待ってるね〜と言ってくれて、交渉なしで往復15ドルでいけました。(二人で行ったので、一人往復7.5ドル)

もちろん待ち時間の追加料金もなし。

ちなみに宿泊していたホステルでキリングフィールドへの送迎バスも手配できたみたいですが、1人参加12ドル、2人参加で20ドルと書かれていました。

交渉が面倒な方はこういったバスを利用するのもありですが、帰りの時間が決められているので、キリングフィールドでの見学時間に余裕が持てない可能性が高いです。

ゆっくりと自分のペースで見て回りたい方には、タクシーやトゥクトゥクを自分で手配することをおすすめします。

キリングフィールドで印象に残った場所

ここからは実際にキリングフィールドに訪れてみて特に印象に残った場所を紹介していきます。

何の変哲も無い広場

元々は中国系住民のお墓として使われていたキリングフィールド。

何も知らずに見渡せば、不気味なくらい穏やかな空気が流れている普通の広場です。

犠牲者の到着地

この看板は、犠牲者が乗ったトラックが到着した場所を示しています。

プノンペンにあるトゥールスレン刑務所などから受刑者が送られてきましたが、ほとんどが医者や教師や科学者、知識人というだけで、なんの罪もない普通の人たちでした。

クメールルージュは近代的な文明を徹底的に排除しようとし、最終的にはただ手が柔らかいだけの人、ただメガネをかけているだけの人なども、むちゃくちゃな理由をつけられて次々と犠牲になりました。

絶望的な収容施設

到着してすぐには殺されなかった人たちを拘留するための小屋があった場所。

キリングフィールドに連れてこられた人たちは基本的にすぐに殺害されましたが、1日あたりに処刑できる数は300人が限度であったため、移送されてくる人数が増えるとこういった小屋に一時的に留めておいたそうです。

化学薬品が保管されていた場所

埋められた死体の上にかけていた毒薬が保管されていた場所。

わざわざ死体の上に毒をかけていたのは、キリングフィールドの近隣住民に死臭が漏れて怪しまれないように、そしてかろうじて生きている犠牲者の息の根を完全にとめるため、といった理由があったらしい。

クメールルージュが毒薬を使用していた証拠がこのケースの中に残されています。

人が埋められていた場所には穴ぼこが…

キリングフィールド内の各所には写真のように、死体を掘り起こした形跡が残っています。

これら遺体が埋められていた場所は当時、腐敗した人体から発せられる大量のガスによって地面が膨らむほどだったそう。

周辺に広がるのどかな風景と物乞い

湖や森林などのどかな自然が広がるキリングフィールドの外の風景。

のんびり眺めていると、敷地を隔てる柵の向こうから、小さな子供や足のないおじいさんが物乞いをしてきました。

海外ではよく見る光景ですが、こういった場所で遭遇する物乞いの人たちには色々と背景を考えさせられますね…

犠牲者たちが着ていたボロボロの衣服

実際に敷地内で発見された犠牲者の服。

雨が降ったりすると地上に出てくるらしく、今だに集められ続けているみたいです。

思わず立ちすくむ埋葬地の数々

写真は450人もの遺体が眠っていた場所。

キリングフィールドにはこのように、遺体が埋められていた場所がいくつか柵でしるされています。

こちらは首がない166の遺体が埋まっていた場所。

そして女性や赤ちゃんが埋められていた場所。

カンボジアの女性は、お風呂に入るときですら服を着たままの人もいるほど、ひときわ恥じらいを持つ民族らしいですが、ここで発見されたほとんどの人が、裸にされてレイプを受けたあとがあったそう。

クメールルージュの行為がいかに残虐で、屈辱的だったかを思い知らされます。

赤ちゃんが叩きつけられた木

個人的にキリングフィールドの中でもっとも衝撃的だった、通称キリングツリー。

赤ちゃんは足をつかまれ、この木に頭部をなんども打ち付けられて殺害されました。

この木を最初の発見者が見たときは、脳みそや血が生々しく残っていたそうです。

クメール・ルージュのスローガン「雑草を取るなら根っこから根こそぎ」にあらわれているように、復讐者が現れないよう一族は皆殺しにするのがポルポトの思想だったので、生まれたばかりの赤ちゃんすら例外ではありませんでした。

音をかき消すためのマジックツリー

犠牲者の叫び声などが近所に漏れるのを防ぐために、この木にスピーカーを吊るし、大音量で革命歌を流していました。

音声ガイドの最後には、その革命歌が流されます。

犠牲者が死の直前に耳にしていた曲を聞くと、まさにその瞬間に立ち会っているようなリアリティがあり、ものすごい恐怖を覚えました。

平和を体現した慰霊碑

これはヒンドゥー教と仏教の要素を融合して作られた慰霊碑。

上部にはヒンドゥー神話のガルーダとナーガの像が設置されており、敵対関係にある二つのものが一緒にいることで平和が表現されています。

中には犠牲者の骸骨が大量に保管されていました。

遺品や資料が置かれた展示コーナー

キリングフィールドに付随している展示施設には、虐殺に使われていた農具が展示されていました。

クメールルージュは虐殺行為が近所に気づかれないように銃は一切使わず、こういった農具で撲殺したり、ときにはヤシの葉のギザギザした部分で首を切ったりしていたそうです。

こちらはクメールルージュの制服。

他にも当時の様子を描いた絵や、実際の写真なども展示されていました。

キリングフィールド見学時のポイント

  • オーディオガイドは必須
  • 足元に注意

キリングフィールドを観光する際は、必ずオーディオガイドを利用することをおすすめします。

施設内に立てられた説明板だけでは情報が不十分な上に、全て英語とクメール語で書かれているため、日本語のオーディオガイドを利用するのとしないのとでは、見学時の充実感が大きく異なってくると思います。

また、ところどころ犠牲者の衣服やら骨らしきものが地面に埋もれている箇所もあるので、施設内は足元に注意して歩いてみましょう。

惨劇をリアルに感じる場所でした

“ポル・ポトの大虐殺”という、ただ歴史上の出来事の一部として知った気でいたキリングフィールド。

実際に訪れてみるとイメージを上回る衝撃の連続で胸が締め付けられ、精神的な疲れを非常に強く感じました。

「キリングフィールドで起こった事実を次に伝えて行くのが、ここに訪れた人の使命だ」と音声ガイドの最後にあったとおり、この記事が少しでも多くの人に読まれ、カンボジアで起きた虐殺について関心をもってもらえるきっかけになれば幸いです。

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