インドの空港タクシーはとにかく危険
なんとかインドのアライバルビザを取得し無事入国。
しかしホッとしたのもつかの間、コルカタの空港から市内へ向かうために利用したプリペイドタクシーにて、次なる試練が待っていました。
本来であればプリペイドタクシーは、事前にカウンターで行き先を告げ支払いを済ませてから乗車するので、ぼったくり対策としてかなり有効なはずですが、インドのプリペイドタクシーにはとんでもないやつもいるので注意が必要です。
コルカタ空港から市内行きのタクシーで起こった数々の衝撃
それでは、僕にふりかかった衝撃の出来事を時系列に沿ってご紹介します。
タクシーに窓がない。
まず、案内されたタクシーの窓がフロントガラス以外全部存在していませんでした。
窓を開けてるのではなく、取り外されてる。
横はもちろん、後ろもね。
あまりにもボロボロで、走っているのが不思議なくらい。
おかげで外の臭いや砂埃、排気ガスが車内に入り放題でした。
道路を大暴走
コルカタ空港を出発して市内に向かう幹線道路に乗ると、突然スピードをあげだすドライバーのおっちゃん。
交通量が半端じゃないので、車間距離がかなり短いにもかかわらず、ものすごいスピードで右へ左へハンドルをきり、車をどんどん追い越していきます。
当然ウインカーなんて出すはずもなく、なんどもぶつかりそうになり急ブレーキをくりかえす始末。
そしてなぜか通り過ぎる車という車をあおりまくっているせいで、ずっと横を見ながら運転しています。
100歩譲ってスピードはいいとして、前を見ないのは本当にやばい。
このとき本気で死を覚悟しました。
ものすごいなまり英語でチップを要求
幹線道路から外れてスピードが落ち着くと、今度は僕の方を振り返り、
「ブロテル、ブロテル、シップシップ」といってきました。
?????
…これは何語なんだろうか。
ずっと首を傾げていると、「マイブロテル、シップ、ミー」という言葉でピンときました。
ブロテル = brotherか。
いや、どう考えても無理がある。
そして、シップ = tip。
とりあえずこんなやつにチップは死んでも払いたくなかったので、そのまま理解できないふりをしていました。
追加のお金を要求され喧嘩勃発
そして目的地の宿まであと少し、ようやく解放されると思っていたところ、まさかの道が通行止。
Googleマップをみて抜け道を教えるも、俺に任せろと、すごい細い道に入っていくおっちゃん。
が、案の定行き止まり。
そしてけっきょく僕が教えた道にもどり、通行止を回避しました。
するとここであろうことか、時間がかかったからプラスでお金を払えとぬかしてきます。
どう考えてもおっちゃんが悪いので、払わないというとタクシーが急停車。
ものすごい剣幕で「もう500ルピーを払え」と連呼してきます。
「いや、お金はすでに払ったし、時間がかかったのはあんたのせいだろ。」
というと、ついには、
「いま払わないならこれ以上動かない」
と言いだしました。
ほんっとうにふざけてる。
ただ、はじめての土地で暗い路地裏に車を止められてる状況はどう考えても分が悪い。
とりあえずこのときは本当に現金を持っていなかったので、宿に着いたら両替して払うよと言うと、再び発進してくれました。
たたみかけるようにトラブル発生
そして、なんとか無事宿に到着。
チェックインをすませてタクシーのおっちゃんはそのままシカトしようと思っていましたが、ここで大問題が発生。
宿の予約が取れておらず部屋も空いてないとのことで、宿探しのため町に出なきゃいけないことに…。
当然タクシーは宿の前で待ってるため、仕方なくここの宿に泊まってた人にお金を貸してもらい、200ルピーだけ支払いました。
するとおっちゃん、気を良くしたのか、宿が見つかるまで無料で乗っけてってやるよと言いだしました。
乗るかバカ。
どっかいけい。
インドはプリペイドタクシーでも安心できない
ということで時刻は23時。
インド初めての夜にして、一文無しのままコルカタの街に放り出されました。
プリペイドタクシーだからといって安心しているとこのように痛い目を見ることもあるので、なるべく日中に着く便を利用し、エアポートバスに乗るのが市内へのベストな行き方だと思います。
どうしても深夜に到着する場合は、事前にモバイルWi-FiなどをレンタルしておいてUberなどの配車アプリを利用することをおすすめします。(コルカタの空港にはSIMカード売り場もWi-Fiもないので。)
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