世界一の高級コーヒーの工場を見学!
世界中でもっとも高価なコーヒーとも言われている「コピルアク」。
その価格の秘密はなんと、”猫の糞から作る”という製造過程にあります。
最初に聞いた時は何かの聞き間違いかと…
そんなコピルアクの製造過程を、インドネシアのジョグジャカルタで見学してきました。
インドネシアの最高級コーヒー「コピルアク」ってなに?
コピルアクとは、ジャコウネコと言うイタチ科の動物の糞から取り出したコーヒー豆を加工して作られたコーヒーです。
低カフェインで、苦味も酸味も少ないコピルアクはまさに絶品。
「コピ」とはインドネシア語でコーヒーを意味し、「ルワック」とはイタチ科のジャコウネコの呼び名を表します。
名称はそのまま、「ジャコウネコのコーヒー」という意味ですね。
ジャコウネコとは?
こいつがそのジャコウネコです。
大好物であるアラビカ種のコーヒーノキの実か果物しか食さないため、糞は臭くないんだそう。
このジャコウネコの体内を通して消化酵素と腸内細菌の発酵により、コーヒー豆が独特の香りになります。
ちなみにジャコウネコの分泌物は、あのシャネルの香水にも使われているらしい。
ジャコウネコの糞から美味しいコーヒーができるまで
では、実際にコピルアクができるまでの過程を見ていきましょう。
まず、消化されずに排泄されたコーヒー豆を集めて洗浄します。
綺麗になったコーヒー豆を1週間ほど天日干し。
天日干しが終わったら、豆の皮を一つずつ手作業でむいていきます。
機械でやると豆が潰れて酸味が出てしまうため、この作業は絶対人の手でやらなければいけないらしい。
最後に高温で1時間ほど焙煎すると…
コピルアクのコーヒー豆の完成です!
このコーヒー豆はそのまま食べられるみたいで、試食させてもらいました。
食感はカリッカリでアーモンドを食べているみたいです。
味も全然苦くない。
コピルアクの試飲もさせてもらいました。
感想は、うまい!の一言。
まったく苦味がなく、今まで飲んできたコーヒーの中で一番飲みやすいかも。
コーヒーが苦手な人でも全然いけちゃう味です。
おつまみで出してくれた豆や乾燥バナナとの相性も抜群でした。
営業がすごい…
試飲させてもらっている間に何やらタブレットを取り出してきて、過去に日本のテレビで放送されたコピルアクの特集みたいなものをみせられました。
そして「日本だとこんなに高い」「ここだと安いよ」「日本人みんなここで買っていってるよ」と露骨な営業トークが始まります。
まあ実際、営業なんか受けなくても欲しくなっていましたが、今回はまだ旅の始まりだったので購入は断念。
まとめ
独特な製法で作られた高級コーヒーのコピルアク。
現地のお店の押し売りはものすごいですが、日本だと飲みづらいのは間違いないので、インドネシアを訪れた際はぜひ一度お試しあれ。
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