アラブ感満載のニズワフォートへ
オマーンにある要塞の中でとりわけ人気を誇っているニズワフォート。
綺麗に整備された城内や、建物から見える洗練された街の景色から、アラブ独特の雰囲気をたっぷりと感じられる要塞になっています。
今回はそんなニズワフォートの紹介です。
営業時間 | 8:00〜18:00 (金曜日のみ8:00〜11:30、13:30〜18:00) |
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定休日 | なし |
入場料金 | 5リアル(約1400円) |
ニズワってどんな街?
オマーン北部にあり、6〜7世紀には首都として栄えていたニズワ。
現在の首都マスカットからは車で2時間ほどでアクセスできます。
内陸部にある、まさにオアシスと呼ぶにふさわしい街で、14世紀に活躍した世界的な旅人「イブンバットゥータ」もニズワに関してこんな記述を残しています。
オマーンの首都のニズワは山の麓に位置し、運河や果樹園に囲まれていた。
洗練されたモスクやマーケットなんかもあった。
スルタンは従うものを持たず民衆に近い存在であり、アラブの慣習にしたがってゲストをもてなしていた。
文化的にかなり成熟していた様子がうかがえますね。
そんなニズワには、今も当時の面影を残した街並みが広がっています。
ニズワフォートの見どころを紹介!
ニズワフォートは17世紀半ばに建てられた比較的新しい要塞です。
こちらがニズワフォートの地図。
敷地はそこまで広くないですが、迷いやすいので、入り口で紙の地図をもらっておくといいです。
まず入場すると見えてくる広場。
ここにカフェやおみやげ屋さんなんかもありました。
アラブ独特の土壁がいい感じですね。
てか、人すくなすぎです。
屋根の上に登ってみました。
塀の周りや、オマーン独特の丘陵も見渡せます。
室内には展示ゾーンがあり、ニズワスークを再現した模型がありました。
こちらはなんの変哲もない独房。
要塞には欠かせない設備ですね。
再び外に出てきました。
ニズワフォートは迷路のように入り組んでいて見た目がどこも似ているので、何回も同じ通路通ったり、同じ部屋に入ったり…
まあ要塞なので、敵の侵入を防ぐためにも複雑にしなきゃいけないのはわかりますが、もう少し観光しやすいように、看板かなにか設置してくれてもいいと思う。
こちらは談笑スペースですかね。
アラビアンな食器なんかも飾ってありました。
ニズワフォートにはいたるところにこのような井戸があります。
ウドゥ(イスラム教徒がお祈りの前に身体を清めること)の習慣があるので、水の設備は高度にはりめぐらされていたようです。
再び建物の屋上へ。
憧れのアラビアンな街並みを一望。
この景観を求めてオマーンに来たと言っても過言ではない。
ニズワフォートのお隣にあるモスクもここから見えました。
なんかもう、映画やゲームの世界ですね。
特に華やかさはありませんが、この素朴な雰囲気がたまらない。
最後になにやら怪しげな階段を登っていくと、
円形の要塞部分にたどり着きました。
ここには大砲や銃を構える穴などがたくさんあります。
床に空いている穴はトラップを仕掛けるためのもので、城内への侵入者に対して煮えたった油を流したり、岩を落としたりしていたそうです。
ニズワフォートの最上部からみた景色。
静寂のなか、あたりに広がるナツメヤシの森やニズワの街、遠くに連なる丘陵を眺められる、最高に気持ちのいい空間でした。
のんびりアラブに浸れるニズワフォート
ニズワフォートはかなり人が少ないので、非常に観光がしやすかったです。
オマーンは昼間はどこも人が少なくて穏やかなイメージですが、さらにのんびりとしたアラブの雰囲気を感じたい方は、ぜひニズワフォートに訪れてみてください。
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