シェムリアップにきたら絶対に見逃せない「プレアヴィヒア」
カンボジア・シェムリアップから北東120kmほどに位置する世界遺産「プレアヴィヒア寺院」。
タイとの国境付近にあり、眼下には息をのむほどの絶景が広がることで有名です。
今回はそんなプレアヴィヒアへの行き方と、実際に撮影してきた写真の数々をご紹介します。
プレアヴィヒア寺院とは?
元々はヒンドゥー教のシヴァ神をまつるために作られましたが、ヒンドゥー教の勢力が衰退すると仏教寺院へと変わっていったプレア・ヴィヒア。
アンコールワット等シェムリアップ周辺に存在する遺跡群と同じく、ヒンドゥー教と仏教両方の文化が入り混じった興味深い遺跡です。
ただ、観光客はプレア・ヴィヒア寺院そのものよりも、敷地内から見える絶景を目的に来る人が多いみたいです。
営業時間 | 7:30 〜 17:30 |
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休館日 | なし |
入場料 | 10ドル
(4WDレンタル代:25ドル バイクレンタル代:5ドル) |
観光所要時間の目安 | 90〜120分 |
シェムリアップからプレアヴィヒア寺院への行き方
プレアヴィヒア寺院までは、シェムリアップから車で3時間半〜4時間ほど。
個人でツアーを組むと高くつくので、僕はクロマーヤマトゲストハウスのツアーに参加してきました。
クロマーヤマトゲストハウスでは最大12人乗りのバンを130ドルでチャーターすることができます。
ツアーの参加方法は簡単で、クロマーヤマトゲストハウスの1階にあるツアー用の掲示板に自分の名前を書くだけ。(宿泊者以外でも参加可です。)
車は1台分の料金なので、安く済ませたい方は人数集めを頑張りましょう。
シェムリアップのゲストハウスに宿泊している人はだいたい目的が同じなので、人も簡単に集まりやすいです。
プレアヴィヒア観光当日の様子
宿にバンがお出迎え
出発は朝の8時。
クロマーヤマトゲストハウス発のツアーでしたが、参加者は全員「高知家」というゲストハウスに宿泊していたため、車が宿まで迎えにきてくれました。
こんな道をひたすら走ります。
ツアー参加者全員、朝ごはんを食べてなかったので、途中で止まってもらい、屋台で肉まんらしきものを購入。
何も言わなければプレアヴィヒアまで直行するので、朝ごはんを食べたい場合はドライバーさんと相談しましょう。
車内の様子。
途中エアコンがぶっ壊れ、窓全開で進むことに…。
相当使い古された車を使っているので、こればっかりは運ですね。
チケット売り場に到着
出発から3時間半ほどでプレアヴィヒアのふもとにあるチケット売り場に到着しました。
ここでプレアヴィヒアの入場チケットと、山登りのために乗る4WD車(バイク)のレンタル料金を支払います。
チケットは10ドル、
4WD車のレンタル料金は1台25ドル、
バイクのレンタル料金は1台5ドルでした。
4WD車に乗り換え
ここからプレアヴィヒア寺院の入り口まではかなり急勾配になっているため、4WD車に乗り換えます。
今回のツアー参加者は7名でしたが、4WD車の定員は6名のため、じゃん負けで一人だけバイクでいくことに…
チェックポイントでチケットの提示
20分ほどの激しい揺れに耐えながら、遺跡の入り口に到着。
ここで先ほど購入したチケットを見せると入場できます。
案内板等はほとんどないため、そこらへんの人に道を聞きつつ、勘をたよりに進んでいきます。
点在する遺跡の数々
プレアヴィヒアの敷地は思ったより広く、遺跡をゆっくり見ながら進んでいくと、絶景ポイントまでは1時間ほどかかります。
早く絶景を見たい気持ちは山々ですが、魅力的な遺跡が多いのがまた憎いところ。
規制が本当にゆるゆるで、ほとんどの遺跡が中まで自由に見て回ることができます。
遺跡内は意外と階段や坂道も多いので、水分補給を忘れず、自分の体力と相談しながら進みましょう。
日陰がほとんどないので、終始本当に暑いです…
ちなみに遺跡内には水やスナックなどを売っているおばちゃんが何人かいました。
赤いのはもともと塗られていた塗装ですかね?
当時の姿を想像しながら見て回るのも面白いです。
迷路のように囲われた寺院を通り抜けると…
おそらく最奥の遺跡に到着。
ここでお祈りしてる方もいました。
遺跡の果てに広がる絶景
最奥の遺跡をさらに通り抜けると現れるのが…
この景色です。
地平線がかすんでしまうほど、遠くまで景色を見渡せます。
写真じゃ伝わりきらないのがつらいところ…
本当に、感動の一言です。
「DO NOT CROSS」と書かれた看板が置かれていましたが、多くの観光客がこの紐を飛び越えて写真を撮っていました。
紐で囲われてない部分もあり、少しでも足を踏み間違えると崖の下までまっさかさまです。
さすがに危なすぎるので、いつ鉄の柵なんかが作られてもおかしくはないですね…。
プレアヴィヒアで起きたタイとの紛争はもう大丈夫?
2008年と2011年に、プレアヴィヒアの帰属をめぐってカンボジア軍とタイ軍の衝突がありましたが、2019年現在は事態は沈静化しており、当時はガチガチだった軍による警備も解除されています。
(紛争後数年は、日によってプレアヴィヒアに入場できたりできなかったり、入場料がとられたりとられなかったりと、かなり不安定な状態だったそうです。)
2018年4月20日には、外務省が発令するプレアヴィヒア周辺の危険レベルも2から1へと引き下げられているので、そこまで神経質になる必要はないと思います。
プレアヴィヒアは規制がゆるい今のうちに!
プレアヴィヒアはまだ欧米の方には浸透しきっていないらしく、こんなにも素晴らしい場所なのに人が少なかったのが意外でした。
これからどんどん観光地化されていくことは間違いないですね。
人が増えたり規制が厳しくなったりすると、立ち入れる場所が制限されたり、景観が変わったりする可能性も高いので、気になっている方はなるべく早く訪れることをおすすめします。
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