やってみてわかった一人旅のいいところと悪いところ
おそらくこの記事を読んでいる方は、
「一人旅に興味があるけど、未知すぎて不安。」
「わざわざ一人で旅行に行って何が楽しいの?」
と感じている人が多いと思います。
そこで今回は、実際に僕が長期にわたって一人旅をして感じたメリットとデメリットを紹介していきます。
※この記事は、海外での一人旅を想定しています。
一人旅のメリット
まず、一人旅のメリットとしてパッと思いつくのはこの4つですかね。
- すべて自分のペースで旅ができる
- 自分の世界に入り込める
- 面白い出会いがたくさんある
- 絶望を味わえる
一見メリットに見えないもの紛れていますが、一つずつ詳しくみていきましょう。
すべて自分のペースで旅ができる
一人旅の最大のメリットは間違いなくこれですね。
自分の好きな場所に行き、好きなだけ滞在し、好きなことをする。
時間も場所も制限されず、自分の思うがままに旅ができる。
気分が変わったら突然の予定変更だってOK。
一人旅では、誰かといく旅行と違って究極なまでの”自由”を感じることができます。
自分の世界に入り込める
これは上記と似ている部分がありますが、旅先で人との交流はあるにせよ、一人で旅行にきているかぎりは、やはり一人でいる時間が多いです。
この一人でいる時間に、見知らぬ土地で受けた様々な刺激を自分の中に落とし込み、思慮を深めることができます。
これはいわゆる”自分探し”的な意味ではなく、”一緒に旅行している人との空間”というフィルターがないので、見たままの光景をストレートに、そしてじっくりと味わうことができるという意味です。
たとえば旅先で美しい景色に出会ったとき、誰かといるとどうしてもはしゃいだり、写真を撮りあったりして、景色自体よりも旅行のワンシーンとして、その空間自体を楽しむようなことがあると思います。
一方ひとり旅の場合は、景色と自分との間にフィルターは一切ないので、その美しい景色自体とじっくり向き合うことができ、思う存分、その瞬間に自分の中で生まれた感情を咀嚼することができます。
面白い出会いがたくさんある
これも一人旅ならではの醍醐味ですね。
もちろん複数人での旅行でも出会いがないことはないですが、一人旅だと周りに助けを求めたり、お互いに情報交換したりするので、自然と人に出会う機会が多いです。
現地の人との交流はもちろん、自分と同じように旅をしている日本人や外国人との出会いも多いです。
ちなみに僕は世界一周をしていた1年の間に、
- 自転車で国間の横断をする人
- 路上パフォーマンスのお金で旅をしている人
- 世界中の石を発掘して集めている人
- 人力車で旅をしている人
- 海外でオモロイ仕事をしている人
など、あげだしたらキリがありませんが、日本でいつもと変わらない生活をしていたら絶対に会うことのなかった人たちにたくさん会いました。
絶望を味わえる
これってメリットなの?と思うかもしれませんが、未知の体験をし、成長につながるという意味では僕はメリットだと考えます。
突如として宿難民になったり、盗難にあったり、知らない街で迷子になったり、遭難しかけたり…
「もうこれどう考えても解決策ないじゃん」という究極の状況に追い込まれることで、人は己の無力さを実感します。
ただ経験上、この絶望状態になってもだいたいのことは運が味方をしてくれてなんとかなります。
自分にはどうにもできないことでも、案外どうにでもなる。
こういった体験は、日本で普通に生活していても頻繁に遭遇できることではないので、一人旅の大きなメリットだと思います。
一人旅のデメリット
つづいて一人旅のデメリットは以下のとおり。
- 何もかも一人で手配しないといけない
- 費用がかさむ
- ご飯の時間が暇
- 思い出の共有ができない
捉え方によってはメリットと感じることもあると思いますが…詳しくみていきましょう。
何もかも一人で手配しないといけない
これはメリットの「すべて自分のペースで旅ができる」の裏返しでもありますが、一人であれば当然、予定を立てるのも、なにかを調べるのも、あらゆる予約も全部自分一人で行わないといけません。
そして当たり前ですが、すべての責任が自分に回ってきます。
短期旅行ではそれほど大きな負担にならないかもしれませんが、長期となると、常に大まかなスケジュールを考えながら直近に行く予定の場所の情報を調べ続け、納得するプランを立てる必要があります。
これを苦痛と捉えるか自由と捉えるかで、一人旅の楽しさが大きく変わってくるでしょう。
費用がかさむ
金銭的な問題はおそらく一人旅の一番のデメリットかもしれません。
海外のホテルは日本とは違って一部屋あたりの料金で設定されているところが多いので、1人だと高くついたり、ツアーも1人参加だと料金を上乗せされたり、タクシーも割り勘できないし、レンタカーも1人で借りるにはコスパが悪すぎます。
バックパッカーの節約旅であれば、それほど違いはないかもしれませんが、やはり一般的には一人旅と2人以上の旅とでは、1人あたりの旅費に大きな差が生まれます。
ご飯の時間が暇
僕は基本的には1人が好きなので、ひとりでまったりご飯を食べるのは全然問題ないですが、やっぱりいつも一人だとつまらないです。
外を歩いていれば、どんどん景色が変わっていくので一人でも飽きませんが、ご飯を食べてる時はもちろん景色は変わりませんし、食べる以外になにもできません。
食に興味があるグルメな人であれば、さほど大きな問題ではないかもしれませんが…
僕はグルメとはほど遠い人間なので、ひとりだと食事する場所を探すのもめんどくさくなったり、食事中に退屈に思うこともありました。
また、ひとりではなかなか食べられないメニュー(鍋料理など)があったりすると、なんだか損した気分にもなります。
思い出の共有ができない
これは旅から帰ってきたあとの話ですが、一人で旅をすると、当然誰かと旅の思い出話に花を咲かせることはできません。
友人などに話を聞いてもらうことはできるかもしれませんが、聞かされる側からすると、
「いや面白い話かもしれないけど、一緒に行ったわけじゃないしそんな熱心に話されても…」
と思うのが正直なところだと思います。
旅中に出会った人と帰ってきてから再会できれば思い出の共有はできますが、海外で会った人だと、そもそも住んでいる場所が離れていたり、生活環境が全然異なる人だったりすることが多いので、頻繁に会えることは少ないと思います。
興味があるならとりあえず旅に出ましょう
以上、一人旅を実際にしてみて感じたメリットとデメリットを紹介してきました。
感覚値ではありますが、結論として言いたいことは、
「デメリットはあるけど、どう考えてもメリットの方がデカイよ」
ということです。
まだ一人旅をしたことがないという人は、ぜひ一度騙されたと思ってどこかへ出かけてみてください。
きっと今まで感じたことのない考えや感情と出会えるはずです。
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