世界遺産ビガンで見る植民地時代の面影
フィリピン、ルソン島の北部にある歴史都市「ビガン」。
世界遺産にも指定されているこの街には、スペイン植民地時代の建造物が数多く残っています。
今回はそんなビガン観光の見どころを紹介します。
ビガンへの行き方は?
首都マニラからバスで8〜10時間。
もしくは飛行機でラオアグまで行き(所要時間1時間程度)、そこからバスで2時間ほどかけて行くことができます。
↓詳細はこちらの記事にて
マニラからビガンへバス移動!飛行機で行くのは絶対にやめましょう
ビガン観光の見どころ
ブルゴス広場
ビガンのメイン通りであるクリソロゴ通りの出発点に位置するブルゴス広場。
中心の広場だと聞いてやってきたのですが、僕が行った時は閑散としてました…。
スペインに抵抗した地元のヒーローである、ホセ・ブルゴス神父の記念碑も建てられています。
クリソロゴ通り
18〜19世紀の植民地時代の面影を感じられます。
かつて華僑が移住してきたり、植民地時代のアメリカ大陸との交易拠点であったこともあり、スペインだけでなく、中国やラテンアメリカの文化も入り混じっていて独特の景観が作られています。
観光地によくあるお土産やさんやアンティークショップがいっぱいありました。
夜の様子はこんな感じ。
クリソロゴ通りには朝から晩まで、大量のカレッサ(馬車)が往来しています。
セントポール・メトロポリタン大聖堂
ブルゴス広場の近くにある大きな教会。
周辺に人が少なかっただけに、存在感が半端なかった…。
ビガンに行ったら隣町のバンタイにも行こう
ビガンの隣町、バンタイにもいくつか歴史的な建造物があります。
バンタイへは、ビガンの中心部からこんな感じのローカルチックな道を20分くらい歩きます。
ベルタワー
残念ながら到着が遅かったため、中には入れず…
営業時間内であれば塔に登ることができ、ビガンの街が見下ろせるみたいです。
ヌエストラ・セニョーラ教会
バロック様式とゴシック様式がコラボした教会。
ベルタワーの手前にあります。
ここら辺一帯は自然に囲まれていてとても気持ちいい場所でした。
ビガンと日本は切っても切れない関係にある
マバラカットツアーの時にガイドさんからビガンに関する興味深い話を聞きました。
太平洋戦争末期、他のフィリピンの都市と同様、日本軍の占領下にあったビガンの街に米軍が迫ってきていました。
本来軍として取るべき行動は、立て籠もって米軍に徹底抗戦するか、街を破壊して撤退するかの2択しかありません。
そんな中、当時日本軍の将校だった高橋さんは、ビガンにいたフィリピン人の家族や友人たちのことを想い、街には一切手を下すことなく撤退することに決めました。
そのおかげでビガンの街は今も当時の姿を残したまま、世界遺産として存在しています。
ビガンにとってはまさに不幸中の幸い。
そんなエピソードを思い浮かべながら街を眺めてみるのも面白いと思います。
ビガン観光の良かった点
何よりビガンのいいところは、世界遺産なのに思ったより人が少ないという点。
それほどメジャーな場所ではないということ、そしてアクセスが少し面倒なところにその理由があると思います。
まさに穴場と呼ぶにふさわしい観光地ですね。
滞在期間に関しても、それほど見所が多いわけではないので、丸1日あれば十分です。
周辺の世界遺産やチャベスシンソンの動物園に行くにしても、2日あれば十分だと思います。
まとめ
様々な文化が融合し、日本とも関係が深いビガンの街。
すでに述べたように、観光客が少ない上、客引きもそれほどしつこくありません。
世界遺産でカメラ片手にのんびりと過ごしたいという方にはぴったりの街だと言えるでしょう。
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